インターネットの普及で、入ってくる情報というものは、爆発的に増えました。株式市場における情報でさえも、今では、個人投資家も機関投資家となんら遜色のない情報を得られると言っても過言ではありません。むしろ、情報があふれているために、その中から真に価値ある情報を選び出すことの方が難しくなっています。
このような状況ですから、現代は知識を得るだけでなく、その知識をいかに活用するかが重要なのです。この知識を生かす能力のことを 「知恵」 とよびます。
■知恵・・知識を生かす能力をどのように身に着けるか
知識を生かす能力ですから、まずは知識が必要です。情報を取り入れましょう。そして情報を取り入れる時に3つの力を働かせます。
@理解力・・・情報が示している事柄を本当に理解できているか
A識別力・・・物事の違いを判断できる能力
B洞察力・・・物事の背後にある事柄を知ることができる力
情報の持つ意味を本当に理解しているかどうかはどうすれば分かるでしょうか。もし自分が知った事柄について、小学6年生にも分かるように自分で説明できるようであれば、本当に理解していると考えてよいでしょう。つまり、できるだけ簡単に、しかも本質の部分をとらえることが大切です。
識別力も大切です。似たような情報が、ちまたにあふれていますが、ある情報は、別の情報よりも価値のある事柄を含んでいます。また、同じひとつの事柄について、まったく見解の異なる2つの情報が存在することがあります。ではどちらがより真実に近いでしょうか。これらを見分けなければなりません。
洞察力は、特に株式市場において、より重要といえるでしょう。業績の発表などの情報は、ほとんど同時にすべての人が手に入れます。ある人は良いニュースが出た時に迷うわず買いますが、株価は下げに向かうことがあります。実際に上がる場合もあります。どちらの結果が生じるかは、その情報の背後にあることを洞察することができれば、知ることができるのです。しかし、これは簡単にできることではありません。ですから日常生活の中で、この能力を常に訓練していくことが大切なのです。
■知識を活用する具体的方法
理解力・識別力・洞察力を身につければ、知識を活用できる場面は無限に広がります。ひとつひとつを挙げて説明するには時間がかかりすぎますし、人のひらめきを追いかけていては本当に自分のものとはなりません。とはいえ、最初からそれが分かる人もいないのです。そこで、このページでは、誰でも簡単にできて、すぐに実質的な利益につながる2つの実例についてご説明いたします。どちらも多少の手間は必要ですが、その結果を考えて見ましょう。
実例@
妻に口座を開設してもらい、38万円の利益まで妻に取引してもらう
↓
株式譲渡益が38万円までなら、非課税になる
↓
最大38万円の10% → 3万8,000円を節約できる
<条件>配偶者が専業主婦などで他に所得がない場合
妻の名義で口座を開設し、妻に取引してもらうだけで、年間最大3万8,000円の税金を節約することが可能です。しかも平成20年からは、株式譲渡益の20%が税金で取られてしまいますから、7万6,000円になります。これは、大きいですね。今のうちからぜひ対策をとっておきましょう。
ただし、成りすま借名行為は違法になりますので注意してください。あくまで法令順守でいきましょう。
確定申告をする必要があるのか、特定口座にした方が良いのか、源泉徴収ありにするべきなのかなど、ややこしいので下に表にまとめて見ました。ぜひ参考にしてください。
専業主婦など他に所得がない人に適応 |
口座の種類 |
損益の状況 |
その他の条件 |
確定申告 |
源泉徴収ありの特定口座 |
38万円を超える黒字 |
前年度以前が赤字でその繰越控除がある |
しない方がいい
(すれば、税金の一部は還付されるが、控除対象配偶者ではなくなる) |
前年からの損失の繰越控除はない |
控除対象配偶者になったほうが有利かのバランスで考える |
38万円以内の黒字 |
すれば、天引きされた税金はすべて還付される(控除対象配偶者のまま) |
赤字 |
損失を翌年以降にに繰り越すために申告する |
源泉徴収なしの特定口座や一般口座 |
38万円を超える黒字 |
しなければならない。控除対象配偶者ではなくなる |
38万円以内の黒字 |
する必要がない |
赤字 |
損失を翌年以降に繰り越すために申告する |
取引なし |
前年からの損失の繰越控除あり |
前年の損失を翌年に繰り越すために申告する |
前年からの損失の繰越控除なし |
する必要なし |
表から、源泉徴収なしの特定口座を選択し、38万円以内の黒字を目指すことが一番面倒がないことが分かります。
実例A
自動車の任意保険の掛け金を一括見積もりサイトなどで検討しなおす
私は、農業関係の仕事上、車の任意保険はJA共済(農協)でした。しかし、JA共済は事故対応や示談交渉などもいまいちで不満がありました。でもその分JA共済は安いのだろうと考えていました。しかしこれは大きな間違いでした。
今回、各社の見積もりを取って驚きました。ほとんどがJAよりも5,000円前後も安いのです!!検討の結果、三井ダイレクトに切り替えました。
具体的な数字を紹介します。
JA共済 |
他の損保会社
(JA共済と同じ条件・インターネット割引あり) |
19,400円
軽自動車
19等級
対人:無制限
対物:1000万
搭乗者:1000万 |
アクサダイレクト |
14,390円 |
セコム損保 |
14,680円 |
アメリカンホーム・ダイレクト
|
15,230円 |
三井ダイレクト |
15,340円 |
日本興亜損保 |
16,910円 |
ソニー損害 |
16,930円 |
全労済 |
17,170円 |
チューリッヒ |
18,170円 |
2万円という金額で5,000円も違うのは大きいです。車を複数台、所有しているならば、さらに大きくなります。ぜひ一度見直して見るべきです。
JA共済(農協)よりは、確実に安くなります。一括見積もりしてくれるウェブサイトがあるので利用すると便利です。
■11社一括見積もりの インズウェブ
■15社一括見積もりの ウェブクルー
※理由は良く分かりませんが、上記2つのサイトで同一条件で見積もりを出してみると、保険料が若干異なります。アクサダイレクトなど、安い方では、14,390円、高い方だと17,600円と出てきます。一応2つで見積もりを取って、より安い方の案内から契約すると良いでしょう。
他にも紹介したい知識の活用方が沢山あるのですが、その点については、別ページを作成する予定でいますので、ご覧ください。
■とにかく知識を活用してみる
知識が、どれほどの実益をもたらすかは、実際に試してみないと分かりません。試してみて役に立たないことが明らかになることもありますし、思っていた以上の効果に驚くこともあります。大切なことは、何かひらめいたら、積極的に試して見ることです。そのようにして、知識を活用する力である知恵を身につけ、株式市場に代表されるような、無常で世智辛い世間を生き抜いていきましょう。
理解力・識別力・洞察力を磨くことは、株式市場で生き抜くために必要な力です。この知識を活用する知恵を身につけることができれば、生活のすべての面で効果的に行動できるでしょう。しかし、大切なことは、生活を楽しむことです。
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